逗子ストーカー殺人事件という忌まわしい事件がニュースで報道されてますね。
被害者はフリーデザイナーの三好梨絵さん。三好さんは結婚して旦那さんがおられます。
犯人は小堤英統容疑者です。
今回の事件に関しては現代社会(ヤフー知恵袋など)を上手く利用した殺人事件ともいえますね。
この事件、勿論いくつも問題はあるのですが、ここでは2つの問題に言及してみたいと思います。
ひとつは
なぜ小堤英統容疑者は三好梨絵さんの住所を特定できたのか?
もうひとつは
なぜ小堤英統容疑者の20日間で1089通ものメールがストーカー行為と見なされず警察が動かなかったのか?
です。
なぜ何年も会っていなくて、結婚して姓も住所も変わった三好梨絵さんの住所を特定できたんでしょうね。
それは完全に警察の配慮不足です。
実は小堤英統容疑者はストーカー規制法に抵触して一度逮捕されています。
逮捕されるとなぜ逮捕されたか?逮捕状を読み上げるらしいんですね。
もしかしたら誤認逮捕ということもありえますからそれはわかりますよね。
ただ、今回逮捕状を読み上げたときに三好梨絵さんの結婚後の姓と住所を警察が言ってしまったのです。
当り前かと思うかもしれませんが、事前に三好梨絵さんは何度も小堤英統容疑者のストーカー行為に対して警察に相談していて、その際に名前と住所が小堤容疑者にわかるのを防いでほしいといっていました。
旦那さんにも迷惑がかかると思ったようです。
にもかかわらず、知らせてしまった。
これには梨絵さん本人はもちろん、旦那さんも神奈川県警に抗議しています。当り前ですよね。
県警からは謝罪があったようですが、謝罪では済まされない事態になってしまいました。
もちろんこの後、小堤英統容疑者はヤフー知恵袋や探偵を使って住所の特定をしたわけですが、警察が配慮していればもっと違った結果になったことは間違いないですよね。
弁護士もいってましたが、逮捕状に旧姓(2chで柴田といわれてます)で載せても問題なかったわけで、完全な警察の配慮不足と言わざる負えないでしょう。
それにしてもなぜ20日で1089通ものメールがストーカー行為ではないのか?
尋常ではない数ですよね。1000通以上というのは。。。
それはメールの連続配信についての規制がないからです。
電話やFAXは嫌であれば5回でもストーカー行為になるというのにです。
これは一言でいうと国会議員の怠慢です。
法律というのは国会で承認されれば変わるそうです。ストーカー規制法は2000年11月24日に施行された法律なんですが、その後一回も変わっていないようです。
2012年現在メールは電話やFAXよりもコミュニケーション手段として利用されています。
それなのにメールに対するストーカー規制法は2000年のまま・・・。
この12年でどれだけ現代社会が変わったと思ってるんでしょうね。
ストーカーというのは警察でも最も問題視されている行為なのに、取り締まるはずの警察が手を出せないなんて法律の意味がありませんよね。
これで逮捕できていたらこんな事件は起こらなかったかもしれないと思うと・・・。
殺人事件というもっとも重大な事件が起こってしまって三好梨絵さんの旦那さんは悔しい思いでいっぱいでしょうが、これを機に早急に法律の見直しをしてほしいですよね。
三好梨絵さんのご冥福をお祈り申し上げます。
2012-11-12 17:55
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